#play 子どもの豊かな想像力を育むためにできること

#play 子どもの豊かな想像力を育むためにできること

IMPORTANCE OF IMAGINATIVE PLAY 

DRESS UP BOXブランドの根底にあるのは、子どもたちが豊かな想像世界で遊ぶ体験を通して、生きるための糧となる創造性を培ってほしいという強い願いです。この記事では、子どもたちの想像力を育む「ごっこ遊び」について、そして周囲の大人ができることについて考えたいと思います。

小さな子どもたちは本能的に想像世界で遊ぶ術を知っている

幼少時代の遊びというものは、現実と想像の世界の境界線があいまいで、子どもたちはいともたやすくその二つの世界を行き来します。まだ言葉を発することができない子どもでも、かたくなに口を閉じて拒んだ離乳食を、スプーンを飛行機にみたてたとたんにパクリと食べてみたり、積み木のブロックを車にも電話にもお茶にもみたてて遊ぶことができます。お散歩途中でクレーン車を見て「きりんさんだ」といったり、ぬいぐるみを愛情こもったそぶりで寝かしつけをしたりと、小さな子どもたちは本能的に想像世界で遊ぶ術を知っています。

3歳〜7歳頃の「ごっこ遊び」の全盛期には子どもたちの表現方法はぐっと広がり、一人で何役も演じたり、複数の子どもと役のふりわけをしたり、複雑な架空の世界をもイメージできるようになります。遊びの中で子どもたちは日常の経験や見聞きしたあらゆるインプットをインスピレーションにごっこ遊びを繰り広げます。おままごと、お買い物ごっこ、お店屋さんごっこ、動物ごっこ、怪獣ごっこ、戦闘ごっこ、先生ごっこ、お姫様ごっこ、お医者さんごっこ、冒険ごっこ、、、など一つの遊びから次の遊びへと、子どもたちは自由自在に想像力が使って遊びに没頭します。



「想像力は新しいものの見方や考え方、あり方を促し、そしてその子どもの生涯の財産となる問題解決思考を育む」

児童心理学者のサリー・ゴッダード・ブライスは「この種の遊びは、子どもたちが型や境界線にとらわれず自由に創造性を活用することを可能にする」と著書で語っています。「想像力とは頭の中で視覚的なイメージを形成する能力である。この能力は物理的な世界に制約されることなく、新しいものの見方や考え方、あり方を促し、そしてその子どもの生涯の財産となる問題解決思考を育む」として、子どものごっこ遊びの重要性を唱えています。 

子どもたちは「ごっこ遊び」の中で、なりたいものになりきる時、想像力、言語力、社会性、協調性、観察や経験を総動員して、自己表現をしています。それでは子どもの豊かな「ごっこ遊び」を促すために、周囲の大人は何をすればよいのでしょうか?

子どもの豊かな「ごっこ遊び」を促すために、周囲の大人は何をすればいいのか?レッジョ・エミリア・アプローチにヒントを探る

今、世界で最も高く評価されている幼児教育法として知られる「レッジョ・エミリア・アプローチ」は「ごっこ遊び」を、言語、音楽、造形、絵画と同じ重きを持つ表現手段の一つとしてみなしているほか、社会性を培う学びの手段としてとても重要視しています。そこでレッジョ教育の中に、子どもの「ごっこ遊び」を促すヒントを探ってみました。

レッジョには二つの教育理念が基盤にあります。一つめは「子どもは自分の興味を軸に自ら学びを広げる」という構成主義とよばれる観念、二つめは「子どもは他者との関わり合いの中で学ぶ」という社会構成主義とよばれる理念です。

子どもが今興味を持っていること、熱中しているものは、それ自体が知的探求の現れであり、そこから学びを無限に広げることができる

「子どもは自ら自分の興味を軸に学びを広げる」という考えは、子どもが今興味を持っていること、熱中しているものは、それ自体が子どもの知的探求の現れであり、そこから学びを無限に広げることができるというものです。レッジョや、レッジョが大きな影響を受けたモンテッソーリ教育における構成主義は、「子どもは生まれ持って知的な探究心と、自ら学習する能力を持ちあわせている」ことを大前提としています。それは大人が子どもに教えなくても、子どもは一人一人自分の成長にあった学びを環境から学び取ることができるというものです。

例えばまだ発語すらままならない小さなこどもが、ママとパパがいつもの席に座らないと怒るといった例に反映されるような、秩序、順序、分類などを自然に身につけようとする時期があること。また大人が教えようとしなくても、3〜5歳児が数や文字に対して自然な学習意欲を示す時期があること。このように、子どもは生まれ持って、自ら学ぶ力が備わっており、子どもの可能性を最大限引き出すためには、子どもが自分のペースで自立し、学ぶことができるように環境を整えることが重要だとしています。

子どもは「ごっこ遊び」の中で他者との関係性をシミュレーションをしたり、日常の体験を消化したりしたりすることで、社会で生きるための術を身につけている

レッジョの教育理念の二つめの柱、「子どもは他者との関わり合いの中で学ぶ」というのは、子どもが社会で生きるために必要な能力をどのように習得するのかという問いへの答えであると思います。子どもは、自分の一番の理解者である母親の元を離れ、他者と接することで生まれる葛藤や喜びの体験を積み上げることで、感情をコントロールする能力、他者の立場にたって物事を考える能力、問題を解決する能力を培っていきます。

「ごっこ遊び」は子どもと世界との関わりを探求する遊びです。子どもは「ごっこ遊び」の中で、日常の体験を消化したり、他者との関係性をシミュレーションをしたりすることで、社会の中で生きるための術を身につけているのです。

レッジョでは、子どもの興味の対象となる、またはその興味を自由自在に発展させるための材料と空間が、子どもの学びに通づる理想的な環境であるとしています。レッジョ教育現場には、「広場」と呼ばれる空間があります。広場は子どもたちが集ったり、話し合ったり、発表したりする自由自在な場所、つまり他者との様々な関係性が自然に生まれる場所があります。「広場」は「ごっこ遊び」のための衣装をともなう「お着替えコーナー」や「劇場」の役目も兼ね合わせてます。社会的な関係性の構築にレッジョ教育がいかに「ごっこ遊び」と、それを促す道具として衣装や小物、そして表現する空間を重要視しているかがわかります。

家庭の中で豊かな「ごっこ遊び」を促すのは「環境」と「時間」

家庭の中で豊かな「ごっこ遊び」を促すためのヒントをレッジョ・アプローチから得るとすれば、それは「環境」と「時間」にあると思います。

レッジョでは、「広場」以外にも子どもたちが自ら芸術活動に取り組めるように用具・材料がそろう「アトリエ」があります。家庭の中で「広場」や「アトリエ」を用意することは難しいと思うかもしれませんが、「広場」は子どものベッド、ごっこ遊びの道具は子どもがいつでも自由にひっぱりだせるおもちゃ箱、「アトリエ」は画材が入ってるお道具箱一つでも、十分だと思います。キーポイントは、その環境に子どもが自主的にアクセスできて、それらのものを使って自由に表現できる時間が与えられているかだと思います。

現代の子どもは「ひまがない」という調査結果に危惧を抱く専門家がたくさんいますが、そもそもひまな時間がなければ、子どもたちは想像力をフルに活用して遊びを生み出すことはできません。「ごっこ遊び」は遊ぶ相手がいなくても立派に成立します。周囲の大人ができる最大のことは子どもが自由な時間を作ることかもしれません。そして想像世界で子どもたちが自由に羽ばたくのを愛を持って見守ることだと思います。

PLAY IMAGINE DREAM

子どもたちが遊び、想像し、夢みる過程を通して、輝かしい成長をつげることを願って。

DRESS UP BOX
Designer, MIOKO MOCHIZUKI


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子どもの豊かな想像力にはたくさんの経験に基づくイメージが必要です。想像力の源となる、子どもたちが日々出会う、言葉や光景。次回は、イメージの宝庫となるインスプレーションについて語りたいと思います。
DRESS UP BOXがおすすめする、想像力を豊かにする絵本はこちらから

「ごっこ遊び」をより豊かに、より夢のあるものにしてくれる DRESS UP BOX の衣装箱はこちらから

 

 

 

 

 


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